決算特別委員会報告その⑤

車いす同乗車両貸出の創設を提案 

品川区には車いす同乗車両購入助成、改造助成があります。助成実績は改造が0件、購入も2~3件という状況で推移しています。タクシー券交付や自動車燃料補助に比べて利用が少ない施策です。 (購入補助30万円・改造15万円/1件)

必要は感じるけど、購入や改造まではという方は多いと思います。そこで区所有の車いす同乗車両を用意して、運転手は自前という制度を提案しました。

私が介護に帰る千葉県の館山市では、市が車いす対応の車両を所有して、通院等に貸出をしています。利用者は申請後、市役所に車を借りに行き、返す時に燃料を満タンにすれば良いという制度です。特に特殊な病気で遠方の専門医に受診という方には重宝されています。我が家も利用しています。

 提案に対して課長は「貸出車両が2台ありますのでそちらを周知していきます」と答弁。

えっ!!そんなのどこにあるの?というわけで、委員会終了後に課長に聞きに行くと、旗の台の心障会館では貸し出し用車両が2台あって1台は平日も貸し出していると、法人からの連絡を受けているので、そのように答弁したというのです。

私が以前に同会館に問い合わせたところ、休日のみの貸し出しで車は5人乗りと7人乗りであるという事でした。

 後日、会館では休日しか貸し出しをしていないことが判明。区と指定管理者の契約に不履行が生じたことになります。区は法人に聞き取りをして改善するというので、行政の予算執行をチェックする決算審議として、別の意味で成果となりました。(井上八重子)