空路羽田から鹿児島へ

1023日、鹿児島空港は雨上がりの空模様で、その後の視察中、傘いらずであったことは助かりました。その頃東京では雨が降り出し、静岡県などで大雨や突風による被害が大きかったことを後でテレビを見て知りました。 

区民委員会の行政視察、初日は鹿児島市で、調査項目は観光行政と地域密着型商店街づくりという2点です。

2006年から路面電車の芝生化を開始し、3万㎡の目標をすでに達成。ヒートアイランドと桜島の火山飛灰の防止に役立っています。

 

鹿児島市は桜島や錦江湾と名所もあり、島津氏の城下町で2008年のNHK大河ドラマ「篤姫」でも有名になりました。2004年に隣接5町と合併して現在の人口は約60万人。2011年九州新幹線全線開通により維新ふるさと館やかごしま水族館、平川動物園など2010年比、それぞれ38%、9%、14%と利用客が増加しており、開業に合わせて戦略的な取り組みが功を奏していることがうかがえます。職員体制も商工観光部観光課15名を2012年には観光交流部4課に再編し34名体制と拡充されています。2012年当初予算では一般会計2234億円、商工費40億円(構成比1.8)の半分の20億円が観光費として計上されています。産業別就業者数を見ても第三次産業が80.6%を占めているので観光が主な産業であることがわかります。 

観光企画課の戸床さんから説明を受け、観光未来戦略プランの策定について伺いました。学識経験者数名と公募委員により全体会と幹事会が、それぞれ45回の会合を重ね、半年をかけて検討され、パブリックコメント聴取の上決定。推進は市民、事業者、NPOの観光団体との連携で、定量的な指標による評価で第三者にもわかりやすくおこなうといいます。観光振興の基本方針の一つ、観光客にやさしい受け入れ態勢~おもてなし先進都市体制づくり~に見られるように来訪者への観光づくりがメインの鹿児島。連携するNPO団体も桜島観光や港活用、まち歩きなどたくさんあるようです。

資源が豊富とは言えない品川区だからこそ、市民が自信を持って「ここが素敵!」というところを掘り起し共有していく作業を広げていくことが必要と思います。品川~あああれがいいよね!!と思い浮かぶ魅力あるまちづくり進められればいいですよね。

(井上八重子)

まちなかで見つけた自転車安全対策の表示