都市計画道路補助29号線問題

山手通り大崎5丁目から環七東馬込2丁目までの3.5㎞にも及ぶ都市計画道路補助29号線の整備計画がにわかに浮上し、地域住民には「寝耳に水」と不安の声が出ています。

問題を私なりに3つの問題に整理してみました。

①戦災復興の67年前の計画道路であること

②2004年策定の区部の都市計画道の整備方針路の「第三次事業化計画優先整備路線」には入っていない

③道路幅20メートルの道路計画と周辺の不燃化特区を活用したまちづくりの話が混同されていること

①都市計画道路という指定があるのだから整備執行するのに問題はないという東京都の言い分には無理があり、一方的に押し付けて住民理解を得る努力をしない東京都の姿勢は許せません。

②整備道路方針にも入っていない道路が、なぜ優先整備路線になったのか、東京都も品川区も説明を尽くしていないません。測量説明会に突然入るのではなく説明の機会を設けて対応すべきです。

③道路計画の事業認可を取得すれば土地収用という強制力が発生します。しかし道路両外側の30メートル幅の不燃化エリアは住民の協議をもとにしたまちづくりが基本と区は考えています。分けて考えることが必要です。

こういった問題を整理しながら、補助29号線の問題を考える機会を持てればいいと思っています。(井上八重子)