市民は負けない

参議院選挙の結果は非常に厳しく、残念な結果に終わりました。
民主党の公認取り消しで無所属で選挙戦を戦い通した大河原雅子さんが、東京ネットの会議中に来られました。

市民の議席を死守できなかった悔しさを私たちに語り、市民の窓口として議員という立場では動けなくなるが、脱原発を後退させないために市民の立場でこれからもがんばると強い思いもお聴きしました。これからも一層、市民課題の解決に取り組むリーダーとして前に進んで欲しいと願っています。

≪昨日の開票立会の報告≫

ケーブルテレビは2階の観覧席からの映像を流しますが、立会人は開票作業の一部始終を、作業の近くで確認することができます。そして500枚ずつ結束された投票用紙も随時、手にとって間違いがないか確認もできます。最後に疑問票として集められた投票用紙の確認を立会人がひとり一人行います。

東京選挙区の最終票の確定は0時37分でした。確定に至るまでに、誤記載だけれど有効と判断したものの確認や、無効投票の確認などを立会人がひとり一人行い、印を押す作業を行います。それが1時間ぐらいかかりました。

まず誤記載が多かった例では、丸川珠代と書くところを丸山珠代、あるいは山本太郎を山田太郎、山口なつおを山口なつをというように名前の覚え間違いや旧字です。字が間違っているが、候補者を特定できるものはほとんど有効という扱いにしています。

無効票は3286票もありました。

白紙票やナシ、参議院はいらないとか個人の意思表示をしているような無効票は意味があると納得します。

しかし残念な票もありました。それは候補者名を書く東京都選挙区票に政党名だけを書いている票と比例区の候補者名を書いている票があわせた500枚以上はあったのではないでしょうか。

選挙区と比例の投票制度が分からない人たちもその中には随分と含まれていると想像します。参議院の比例区は非拘束なので、比例区でも政党よりは候補者名を書いた方が、選挙民の選択意思をはっきりさせられるのですがそのこともあまり知っれていないのではないかと残念です。

もうひとつ、投票用紙には名前や政党名以外のものを書くと一切無効です。名前を丸で囲んで応援の意思を強調したりするとアウト!です。ハートマークもアウト!名前をゴシック調に強調してもアウト!間違った字でもOKなのに、と疑問符です!!。

市民が公共社会をつくるという時代が求められているのに、化石のような仕組みです。ネット選挙も始まりこのあたりも何らかの修正が必要だと初めての立会人を経験して考えました。

比例区の立会人の方には申し訳なかったけれど、私は東京選挙区の立会人でしたのでお役目を終えて帰路につきました。
家に着いたのは1時半でした。開票立会人報酬が14000円渡されました。
(井上八重子)