ボランティアグループ・すずの会代表鈴木恵子さんのご近所パワーの活用術 ホスピタリティ☆プラネット主催の福祉勉強会

 

正月一人になった隣のばあちゃんにおかゆ届けたりしてねぇと優しい語りが印象的な鈴木恵子さん2014.1.11信濃町真生会館にて

ホスピタリティ☆プラネットとは藤原瑠美さん(昨年9月15日品川ネットで介護の学習会でお世話になりました)が主宰する市民の福祉学習会です。この学習会は年間テーマを決めて開催されており、2013年度は「地域の中で自分らしく暮らすには」です。ちなみに来年は「認知症の人と共に生きるには」がテーマだそうです。 

シリーズ5日目にして1月11日(土)の会に初めて参加することができました。

今回は住民主体の地域活動を進めている川崎市宮前のすずの会代表の鈴木恵子さんのお話を伺いました。信濃町の会場について、男性の参加が多いことに驚きました。地域のボランティア活動と言えば女性!の領域と思ったのですが、ボランティアグループが介護保険の隙間を10年来支えている地域の実践という内容だからでしょうかね。以前より男性が多いのかもしれませんので今度藤原さんい聴いてみようかしら。 

私は地域に介護を終えた人たちがその「経験」を活かして、地域の支え手のグループができないものかと考えている一人なので既に実践している方の話を聴くことができてラッキーでした。 

すずの会は親の介護を終えた、地元小学校の5人のPTA仲間が集まり、代表の鈴木恵子さんを囲んで運営されているボランティアのグループです。 

鈴木恵子さんが実母、続いて義母の介護で大変なときに、PTA仲間が何かと手伝って支えてくれた経験が設立のきっかけだと伺い、なるほどと思いました。孤軍奮闘してきた人は介護が終わって、その経験を地域や他人のためにとは思えないということだと納得しました。開放感の方が勝るのは当然ですね。お友達から今まで鈴木さんのこと支えたんだから今度はお返ししてねの言葉があったとか。暖かいですね。 

鈴木さんは問いかけました。 

◆誰もが住み慣れたところで住み続けるとかいうけど、誰もって誰のことでしょうね?いきいき暮らしている人たちばかりだとそんなこと考えなくていいんですよ。(困りごと抱えている人に焦点あてるっていうことですね。)

◆ボランティアてなんだと思います?良き隣人でいることだと思っています。楽しくないとやっていません。しんどいことあるけどありがとうと言ってもらってエネルギーもらんです。助け合いのできるご近所づくりをめざしたいます。(なるほど!(^^)!)

◆高齢になって辛いことってなんだと思います?役割がないことです。(私は人生の先が見えないこととつぶやく(>_<)) 

すずの会は組織づくりより、隣人の困りごとを解決していくうちに、もぐらたたきのよう

著者 鈴木宏康 息子介護 40息子のぐうたら介護録 筒井書房   

に事業が大きくなって、ボランティアの活動メンバーも65人に増えたとのこと。お話の中にも登場したシングル男性の介護。これからはシングルの方の介護も深刻です。男性介護の本「息子介護」はおすすめです。帯には「恐るべし認知笑!これが、ほんとの、かいごロシ?」ユーモアのある文書ですが鈴木宏康さんの言葉が一つひとつにドキリとします。そして共感します。 

会の後の交流会でも素敵な人たちとの出会いがありました。楽しかった。(井上八重子)

次回は3月15日「医療崩壊で健康になった夕張市民」
前夕張市立診療所 所長森田洋之さん