区民活動助成制度に複数年度のステップアップ助成が実現しました

品川区は地域振興基金という市民の寄付を原資にした区民活動助成制度があります。区内で活動する団体が地域課題や社会的課題解決に取り組んだり、区民の福祉向上に寄与する事業など審査を通れば、上限50万円までの費用助成が受けられるものです。

2012年の実績では申請事業が8事業あり、ふろしき講座を活用して地域コミュニティを促進、引きこもりの若者対象にアウトリーチ事業立ち上げ、在住外国人に日本の文化習慣など学習する場を提供するプロジェクトなど5事業の市民活動事業が採用されたいます。

いずれも単年度の助成支援のため、事業の継続も必要と、品川・生活者ネットでは「はじめの一歩支援」と複数年度の「ステップアップ支援」の2本立てで制度設計をするよう2010年の一般質問で提案をしています。

活動実績があること、かつ単年度という条件は、結果的に印刷物などの成果物しかないのでは?と利用が進まない原因でもあったように思われます。 

今回の制度の見直しは2項目あります。同じ事業であっても、中長期的な視点で計画されている事業には継続する3年(3回まで)助成を申請することが可能です。
また2011年より休止していた、市民が提案する協働提案事業助成も復活しました。休止の理由は市民からの提案がなかったというものですので、事業の趣旨を周知し相談窓口を充実していくことが求められます。(井上八重子)