今年の品川区の待機児童は128人

使われていないサイロに今年もまたきれいにハスの花が咲きました。

第2回定例会に認可保育園の増設と保育の質の向上を求める請願が出されました。
家庭でも保育施設でも子どもに必要な子育ち支援が必要です。働きながら子育てと仕事を両立しようとする世代には、認可保育園の増設は必要と判断し、私は紹介議員として同請願に署名をしました。
請願審査は6月30日(月)の午後、文教委員会で行われるます。 

今年、預け先が見つからなかった子ども(待機児童)の数が128名となり、昨年に比べて66名増加したことになります。 

詳細は入園の新規申し込みが2,483人でこのうち入園児童数が1,706人、不承諾数が777人です。不承諾数と待機児童の差が649名にも上りますが、待機児としてカウントされない理由は仕事を辞めた人のほかに主に「自宅で求職活動をされている人や保育所に入れずに育児休暇を継続した人、特定の保育所のみに入所を希望している人」は除いてもよいことになっているためです。 

128人の待機児童は現在どうしているかというと父母や祖父母、知人等で80人ぐらい、職場で見ているが8人、認可外保育施設が40人弱と現状が5月12日の文教委員会で報告されています。 

区は昨年から今年4月1日までに私立保育園8か所、保育ママ6か所、認証保育園1か所の開設を行ってきましたが、待機児ゼロには至っていません。就学前の子どもは微増ですが、入園申込率は前年比で122.9%と増加しています。乳幼児人口に対して在園児率は36%、2010年時には32%です。

背景の分析は困難ですが不安定な非正規雇用であれば経済的な理由が考えられます。また厚労省が6月23日に発表した2013年の雇用均等基本調査によると女性の育児休業取得率が昨年度比7.3%低下。特に29人以下の小さな事業所に勤める女性の育休取得率は14.8%と大幅に低下しています。子どもの数が減れば保育所ニーズは減少するという自治体の考えは的外れです。 

今定例会には保育施設関連で2億5千万円の補正予算が組まれました。今年と来年にかけて入園児173人の受け入れを拡大する予算なので評価します。しかし一番必要な0~2歳の枠は実際にはこの半数以下ですからまだ足りません。 

0~2歳児の受け入れ枠として区が保育ママや小規模保育施設の拡充に力を入れることは理解しますが、子どもの数が将来、減っていくので安易に認可保育園は増やすことはできないという姿勢は納得できません。(井上八重子)