第3回障害者計画策定委員会を傍聴して
第3回障害者計画策定員会は9月9日に議会棟6階、第1委員会室で開催されました。私は毎回傍聴をしていますが、3回目は傍聴者が定員の10名となり、開始直後に定員を超えも傍聴を認めることが確認されました。
車いす利用の方も数名おられ、当事者の声が反映されていない委員会に不安を感じている表れではないかと感じました。同委員会では長期的な施策の方向を示す障害者計画(案)と2015年~2017年の3年間の障害福祉計画(案が)が一緒に示されました。
3年間の障害福祉計画には数値目標を明記することが求められていますが、利用者の見込み数が反映されているだけで、グループホーム等の施設の計画には数値目標は示されていません。予算確保の根拠になる計画が求めれているわけで、行政以外の委員は数値目標にこだわって発言をすればいいのになあと傍聴席で聞いていました。大塚副委員長だけは正直にグループホームの設置計画は品川区これでいいのかなと思いますが、と発言されていました。同感です。
もう一人の副委員長である山田副区長は、「必要性は認めていますが、行政としては絵に描いた餅にならないような計画にするのも必要ですので」と。おっとと、大塚副委員長の発言を受けておっしゃったのでしょうね。…やる気がありませんと宣言するような山田副区長の後ろ向きな発言にはがっかりしてしまいました。
区内グループホームの定員数は精神障がい者は6人、知的障がい者は66人だけです。もちろん民間も含めた数です。区立障がい者住宅に至っては2戸しか整備されていないのが品川区の現状です。
第1回目に出席委員から障がい当事者の声を反映するために、当事者の声を聴く機会を設けてほしいと指摘があり、当事者の方々は期待をして待っていたのですが、一向にその声がかかりませんでした。私も気になって早くするよう働きかけていました。
ありがたいやら驚くやらですが、障がい者相談員宛に9月21日に開催する旨の連絡が17日に入りました。もう少し計画的に日程を設定してくれたら、予定出来たのにと残念がる人もいました。
「誰もが安心して住み続けられるまち・品川」は品川・生活者ネットワークの政策です。
思わぬ事故にあったり、病気になったり、高齢になれば自由に体が動かなる。誰にでも起こりうることで、障がいのあることは特別なことではありません。だから必要な受け皿を用意することは、安心して住み続けられる『品川』のまちづくりには必要不可欠なのです。(井上八重子)