20%のプレミアム付き商品券8億円

第8回原発いらないさよなら原発パレード。戸越公園でのパレード前の集会(2015.3.8戸越公園にて)

東日本大震災から4年の歳月がたちました。4年前も予算特別委員会の真っただ中でした。4年目の今年も委員会の中で黙祷をささげました。

復興も途に就いたばかりであり、福島原発事故の原因究明もできておらず、収束とは程遠い状況にありながら原発再稼働に進む安倍政権に怒りを覚えます。さよなら原発品川アクションは今日3月11日にも原発再稼働は許さない!福島を忘れない街頭宣伝を大井町駅ペデストリアンデッキで行いました。息の長い活動として毎月11日を中心に、今後も引き続き行動をしていきます。

さて3月2日から始まった予算特別委員会ですが、款別審査が11日に終わりました。17日の総括質疑を残すところとなりましたので、少しづつ委員会報告をしていこうと思います。

20%のプレミアム付き商品券8億円

国は地域消費喚起・生活支援型の交付金として2500億円の補正予算を組みました。自治体としてもう少し工夫はないものかと思いますが、品川区も大方の自治体と足並みをそろえて国が示したメニュー例に沿ってプレミアム商品券を発行することになりました。
品川区はいままでも3億とか4億の10%プレミアム商品券を緊急経済対策や商店街活性化事業として総額30億円を春秋に発行してきました。

今回は国のテコ入れで、1回に20%のプレミアム付8億円を発行します。区民としては歓迎されることですが、この時期の交付金は統一地方選挙を前にして政権与党のバラマキにほかなりません。(バラマキの指摘に対して自民党からは相当な批判的なヤジを受けました)

まとまったお金のない低所得者層や所得の少ないひとり親世帯などは、この商品券の恩恵には預かることができず富める人たちが利益を享受する一面があります。政治が行うべき税の再配分に照らせば、問題のある事業であることは否めません。とても歯がゆい想いをしています。

総額9億6千万円の事業で8億円を販売し、1億6千万円がプレミアム分で、これは税金となります。従来は1万円券の発行でしたが、生活支援型ということで5千円券から購入できるようにしています。多くの方に購入機会をと言いながら、上限4万円を今回は5万円とするところは趣旨に合いませんが1600人の方に購入いただかないといけないので、売れ残ったら大変ということです。

今後の周知などスケジュールですが、3月下旬に配布する町会回覧に間に合わせる予定で、統合チラシや広報4月1日号にも掲載されます。
現在4月9日に販売ができるように調整中で、9月末を以って終了です。

私は区民委員会で、税金を投入するプレミアム商品券事業については商品券が特定の人だけが購入していないか。商店街活性にどんな効果がみられるのか。30億円もかけてきているのでPDCAサイクルに基づいて具体的な検証をするよう要望してきました。今回は国から調査をすることを求められているということでしたので、この点については安心しました。結果のチェックをして行きたいと思っています。(井上八重子)