助けてと言える国へ
こんな生活しかできないのは自己責任。こんなことになったのは自己責任。本当にそうでしょうかと問いかける奥田知志さん。昨年の25日のクリスマスは金曜日。路上で生活する26歳の青年が気になって訪ねると、もう少しひとりで頑張ってみるといって誘いを断ってくる。その姿が目に入らないかのようにサンタクロースの着ぐるみで騒ぐ若者が行き来する。お互いの姿が目に入らない、あるいは見ないようにしているかのような分断が若者の中に激しく広がっているとこの頃感じている。
北九州市で1990年にホームレス支援組織「北九州越冬実行委員会」の事務局長に就任し、その翌年「NPO法人北九州ホームレス支援機構」を設立。路上生活者の生活支援を続けている奥田知志さんのところでは28年間で2800人もの路上生活者の方が自立していったそうです。
2016年1月15日(金)参議院会館で『大河原雅子さんを再び国政へ送りだそう』の合言葉に集まった全国勝手連集会で奥田さんの講演をお聴きすることができました。
冒頭、ホームレス支援でみる光景から「皆さんは、見て見ないふりの側に立ちますか?助けを必要としている側に立ちますか。」と質問が投げかけられました。助けを必要としている側に立ちたいと思いました。
示唆に富んだお話しがたくさんあり、感銘を受けました。
自助・共助・公助の順番は間違っているという話。自力で生活していけてる人は公助なんかに頼らない。そうですね。自己責任と言いながら、自己責任を果たせられる公助の社会基盤もなく自己責任だけを押しつけているって。ほんとにそうですね。
憲法改正では戦争にならないという話。戦場に行くのは人だからその人をどうやってつくるのか。それは格差拡大政策を推進すれば戦争に行く人がつくりだされていくということ。
なるほどと思うところがいっぱいありました。
戦後レジームの脱却とは?安保法が本丸と思っている人が多いかもしれないが、第一次安倍内閣の方針演説で安倍さんは何と言ったか。行政システム、教育、経済雇用がポイントといっている。外交・安全保障は一番最後。
奥田さんの言われるように、愛国心やら道徳の教科化やらで教育改革に手を突っ込んで、雇用で格差を拡大して、豊かな生活なんて考えられない、生活するだけでやっとという人がつくられている。
ほかのお話は、結構深刻なもので書きようが難しいので控えておきます。
最後には、何として憲法25条を守りとおす政策を大河原さんには推進してほしいとエールが送られました。
生活者ネットワークは国政においても、市民の参画を可能にする「市民政治」の実現をめざし2007年参議院議員選挙で生活者ネットワーク出身の大河原まさこさん(元東京・生活者ネットワーク代表委員)を推薦し、国政にパイプを繋いできました。今夏行われる参議院選挙で生活者ネットワークは「比例代表区」の予定候補者大河原まさこさんを推薦しました。