大盛況で都心低空飛行ルート白紙撤回!講演会開催される
航空機の胴体パネルの一部が走行中の車の前に突然落ちてくる。こんな衝撃的な映像がスクリーンにあらわれ、参加者は息をのむ。
去る10月9日(祝・月)の夜、大井町きゅりあんイベントホールで開催された講演会の一幕です。
この講演会は「都心低空飛行ルートの白紙撤回を求める講演会」と題して、自治体を超えた実行委員会でと呼びかけて実現したものです。講演会には羽田増便による都心超低空飛行ルート計画に不安を感じる人や計画をよく知らないので知りたかった人、白紙撤回を求めて日々活動している人、と様々な方が参加されたようです。19時開演を待たずに、開演前に並べた250脚の椅子では足りずスタッフが倉庫から椅子を追加で持ち出す様子が見られました。
私は計画当初の5月から実行委員会のメンバーとして関わり、細かな準備をたくさんの方と協力して進めてきました。そして当日は司会を務めました。奇しくも大義なき衆議院解散選挙告示前日という日でもありましたが、講演会実行委員会の思いとして、「都心超低空飛行ルート計画白紙撤回」の一点で結集し、連帯する市民集会であるということを伝えました。究極は政治的な判断であり、問題であることはいうまでもないのですが・・・
一部は天文・宇宙物理学者の池内了さんによる講演。羽田飛行ルートという個別的な問題を大局的に空の不当な支配というところに焦点を当て講演を起こしてもらいました。平和利用の宇宙開発がいつしか不穏に変化していることや横田空域の問題点など知ることができて参考になったというアンケートも見られました。
二部では大田、港、豊島、江東の各地の報告をいただきました。
過去に工場上空50メートルを飛行機が飛び騒音被害を経験した大田区の日本モーター小柴会長の話はユーモアもあり、大変好評でした。「国土交通省は平気でうそをつくから騙されてはいけませんよ」「自分たちは9名で訴訟をしたけれど、たくさん人が集まって声を出すことが大事」と集会へのエールがありました。会場からは連帯を強めようと感じさせる大きな拍手がありました。
品川区は南風時に大きな影響をうけますが、北風時の影響を受ける江東区からは、浦安市で過去に市長が市報に反対を表明し国と戦っていたという事例が紹介されました。
とにかく熱気が感じられる集会となりました。
参加者は何と340名と報告され、とても驚きました。結果的に事前に用意した資料が足りなくなってしまい、ご迷惑をかけてしまいました。後日、お渡しできなかった方にはお届けしましたが、届いていない方は、メール/shinagawateikuu@gmail.com までご連絡ください。
定員280名のイベントホール。どうやって人集めをしたらよいか本当に日々気をもんで胃が痛くなるような思いでした。都心低空飛行ルートの問題を徐々に知る人が増えたこと、そして9月10月と航空機由来の落下部事故が相次いだことが自分ごととして関心が広がったのではと感じました。
スタッフで協力くださった方も56名もいて本当に感謝です。これを契機に更に白紙撤回の声を上げていきたいと思います。
すでに品川区の市民グループでは12月10日(日)に白紙撤回アピールパレードと都議会に向けての署名活動が計画されています。
品川・生活者ネットワークも連帯して白紙撤回に向けた活動を行っていきます。
パレード 12月10日(日) 12時45分 品川中央公園集合 ミニ集会 13時00分パレード出発~浅間台公園