区民投票のボールは区議会に投げられた

12月11日午前、羽田の飛行ルート運用の賛否を問う区民投票条例制定を濱野品川区長に請求しました。区庁舎会議室で、20,760人の有効と判断された署名簿を入れた箱と条例案を、請求代表者が総務課長に手渡しました。当日は、会議室前を集合場所にしていましたが、密を避けるためにマスコミにも区庁舎前広場に集まってもらい記録写真を撮影しました。翌朝の各紙には写真掲載はありませんでしたが、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、日経新聞、東京新聞が『住民団体が2万人余の署名簿といっしょに条例制定を濱野区長に請求した』と記事に取り上げてくれました。およそ1年に及ぶ活動で、節目節目に新聞には取り上げてもらいましたが、読売新聞は初めてです。横浜市でもカジノ誘致の住民投票条例の直接請求運動が行われていたこともあり、住民投票がマスコミや世論の大きな関心ごととなっていると感じます。

住民の手から大きな大きなボールが区議会に投げられました。区長は20日以内に区議会を招集します。12月9日開催の議会運営委員会では、12月23日から25日に臨時議会を開催することを確認しました。本会議で条例案が上程され、請求代表者の意見陳述の機会が保障されます。その後、委員会に付託され審議のち、本会議で採択という流れになります。
前述の同委員会で、議会事務局長は羽田に関することは建設委員会で審議してきた経緯があるので、建設委員会への付託が適当との発言をしました。

しかしこの条例は、羽田の飛行経路の運用というタイトルではありますが、あくまでも区民投票の手続きを定めた条例です。そうであれば総務委員会に付託するのが適当と思うのですが、付託委員会を議会運営委員会がどこにするのか、理由と共に注目したいと思います。

 

成功させる会が行った、「羽田の飛行ルート運用の賛否を問う条例案」に賛成か反対を聞くアンケートでは、品川区議会の過半数を占める自民党公明党会派はまだ答えられないという回答でした。結果は区民投票を成功させる会HPからご覧ください

 

区議会に投げられた大きなボールは、住民の手を離れました。品川区議会議員40人がしっかり受け止めてほしいと切望するしかありません。全会派一致で羽田新飛行ルートは容認できないと決議した品川区議会です。区民投票で、区長や区議会決議を後押ししたいのだという思いを伝え、区議会議員に賛同を働きかけましょう。

(井上八重子)