不登校と発達障害~不登校の視点から考える

2012年9月13日 12時48分 | カテゴリー: 子ども・教育, 活動報告

 

東品川海上公園の屋上庭園

      発達障がい児と家族を支援するNPO法人パルレは、品川区から思春期サポート事業ら・るーとを委託されています。この事業は、小学校4年生ぐらいから22歳までの高機能自閉症、アスペルガー症候群、LDADHD等の発達障がい、もしくはその特性を持つ方にグループ活動の場を提供したり、家族に向けた相談支援などを行うものです。また発達の特性や子どもへの理解を深めるために専門家の講演や当事者の経験を共有する啓発も行っています。 

912()に私は、「不登校と発達障害」~不登校の視点から考えるという啓発講座に参加しました。

不登校の経験を持つ講師の荒尾俊樹さんは元NPO法人フリースクール全国ネットワーク事務局、現在はNPOパルレの支援スタッフをしています。

不登校のきっかけは中学2年生の転校。学習内容のスピードの違い、厳しい先生への戸惑い、校則への疑問など少しずつ精神的にズレを感じて、不眠や腹痛など体に影響が出て、早退を繰り返して不登校になっていった。家にいるから休んでいると思われるかもしれないが、休めていたわけではない。なぜ学校にいけないのかと自問自答しながら不安を感じ、家庭の中の重苦しい空気にも結構滅入ってへこんでいたそうです。「学校に行かなくても未来はある」と親が変わってくれたことが、外出のきっかけとなり、親が安心してくれていると感じて自分も変われたと振り返っていました。

 

発達障がいの子どもの中には不登校になる子が多いといいます。だから不登校支援にも発達障がいの視点からの支援が必要です。例えば、音に極度の緊張を感じる特性を持つ子であれば、適応指導教室で状態が良くなったからと学校に戻しても解決はしません。 

以前に不登校支援にフリースクールの提案もしました。区教委の答弁は後ろ向きでしたが、ひとり一人に向き合う教育が求められます。

 適応指導教室の目的は「学校に復帰させること」ですが、学校のしくみに合わない子どもがいるということを理解しない支援は、結果的に子どもを追い詰めてしまうことになります。子どもをはぐくみ育てるのが「教育」であって、知識だけを詰め込むのが教育ではありません。生き難いと感じることを放っておかない支援を見つけていくことが大事です。(井上八重子)