脱原発と脱グローバル化を目指す

2012年11月8日 10時11分 | カテゴリー: 活動報告

 

天笠啓祐さんを囲んで、左から大田区議の北澤潤子さん、井上八重子、天笠さん、大田区議奈須りえさん

116()大田区大森駅近くに新しく建てられたLuz大森において、大田・目黒・品川・生活者ネットワーク共催で「農業だけじゃないTPPがもたらすもの」と題した講演会を開催しました。講師は法政大学講師で市民バイオテクノロジー情報室代表の天笠啓祐さん。天笠さんは食品問題にも詳しく、遺伝子組み換え食品の課題や食品表示を求める活動にも、生活者ネットワークは多くの示唆をいただき、勉強させていただいています。 

私もTPPはとにかくわからないというのが本音のところ。しかしこれは日常生活に相当な影響が出そうで知らないでは済まされないということはわかる。というわけで総合的にどうなの!!ということが今日は理解することができました。 

わかったことは、「生命の基本が米国を中心にした多国籍企業により支配化されてしまう」という危険なものであるということ。同じく生命の基本を危ぶむものに原発があります。

3.11を経験した日本のミライ図は脱原発・脱グローバルだと天笠先生は開口一番、話されましたが、講演を聴いて納得です。 

人類の生命と共存不可能な科学技術である「原発」。ドイツは「フクシマ」の事故に敏感に反応し世論の反原発に政府は方向転換。ドイツとスイスは原発の段階的廃止を決定。イタリアは国民投票で94%が脱原発。ヨーロッパでは「フクシマ」を契機に国民の意思が政治を動かし始めています。なのに事故を起こした日本では、8割が脱原発という世論を無視して、政府はアメリカの顔を見て、経済界の発言にビビり、脱原発方針が定まりません。あきれるばかりです。 

脱線してしまいましたが、グローバル化を推進するTPPで交渉対象にされているのは24分野にもおよび、「貿易障壁の解消」が条件になっています。2国間貿易の自由化などでは、お国事情の守りたいものが守られていましたが、TPPは守りたいものを認めず、ISD(投資家・国家紛争処理)条項によって、結果的に企業の倫理が国家の主権を上回ることになります。つまり力のある多国籍企業が環境も安全も犠牲にして、1%の幸福のために99%を犠牲にすることが目に見えているのです。

米国のオバマ大統領が再選されて、野田首相はTPP参加交渉に入るのでは!と危惧されているようです。協議に入るか入らないかということに注目が集まり、問題点が議論されない国の姿勢に、今日の話を聞いて恐怖を覚えました。 

市場経済至上主義、貿易自由化・促進、民営化、規制緩和で、安値競争が激化してミートホープ事件や中国産ギョーザ事件などが起こったことや、輸入製品が不利になるために製造年月日表示が廃止され、賞味・消費期限表示に至ったという話にグローバル化を実感することができました。(井上八重子)