ゆたか保育園・児童センター屋上の携帯電話基地局が撤去されました

2011年決算特別委員会質疑報告から

携帯電話の中継基地局から常時発信されている電磁波を体に感じ不調を訴えている方々がいます。パソコンの前にしばらくいると体がだるくなってくる、携帯電話を長時間使用していたら頭痛がしてくる、そういった症状も電磁波過敏症として認知されています。

私は電磁波過敏症に苦しむ方の相談を受けて電磁波学習会を行い、特に子どもたちへの影響が心配されるという事実を知りました。同様に携帯電話の中継基地局から常時発信される電波の影響も見逃せないと知り、公共施設の携帯電話基地局の設置状況を調べました。

 
ゆたか保育園・児童センターの屋上に中継基地局があることがわかり、2009年9月30日の決算委員会で撤去を求めました。当時、保育課長はただちに健康被害を生ずるという認識を持っていないので撤去の考えはないと答弁しました。しかし今年契約期限が終了したこともあり、同保育園・児童センターの改築にあわせて撤去をしたと報告がありました。委員会で指摘しなければ問題意識もなく再び契約更新がされていたのではと思うとヒア汗が出ます。子どもたちへのリスクが軽減されたことにほっとしています。

「2011年6月『携帯電話は発がん性を持つ危険有害物質』に、WHO(世界保健機関)が指定」という報道を新聞紙上やテレビニュースで知った方も多いと思います。日本では携帯電話会社からこのような情報も、注意喚起も行われていませんが、諸外国では子どもが携帯電話を使うことへの注意書きが義務付けられています。(井上八重子)