7月27日の委員会では液状化の被害の激しかった浦安市を視察しました。品川区も八潮地域が埋立地ですが、幸いに液状化は見られませんでした。
液状化の被害の実態を知るために最初に行ったのは浦安駅です。駅前のビルの建物自体は異常がなかったのですが、駅前広場全体が大きく液状化で沈下している状況がみられました。今はコンクリートで段差が解消されていました。(写真参照)品川区の職員が震災後に視察した時には、人の行き来も危険なほどの惨状だったようです。浦安市も駅という公共の場を最優先で補修したようです。
次はシンボルロードを東京湾に向かって車中から、被害の様子を見ました。あちらこちらでまだ歩道のブロックが凸凹になって残っています。家の玄関と歩道との間には最近つけられたコンクリートのスロープもたくさんありました。4か月が過ぎ、色の変わったコンクリート補修の跡が見られますが、震災発生時にはきっと、住民の方はどうしたの?何が起こっている?と目を疑ったと想像できます。浮き上がっているマンホールも信じられません。
これから液状化の原因究明と対策が当市で行われるでしょうが、埋め立て地域の地層は沖積層だということは分かっているようです。旧市街地には一切液状化は見られませんでした。埋立地を住宅に分譲しているところも多いと思いますが、今後は液状化対策とともに、そのリスクも十分に周知する法整備が必要だと感じました。(井上八重子)