組合員が自由に食を通して健康づくりをしたり、まちづくりについて学習したりするしくみがここにはたくさんあります。今日の見学会はそういう自主的な活動の一環です。
7月14日朝10時、大井町駅に集合して出発、見学先は3箇所。まずは品川区立東大井地域密着型多機能ホーム(旧都南病院跡)ここはまち歩きで、外観は見ましたが中に入ったのは初めてでした。次は福栄会のバリアフリー館と晴楓ホーム(特別養護老人ホーム)、3箇所目は二葉にある民間介護付有料老人ホームグランダ大井町です。
3箇所の運営形態は公設民営、公営、民営と三者三様です。施設ごとに設置者が違うということは求める役割も違うので、当然費用の面もだいぶ違います。しかしいずれも高齢期に利用する施設。どういう暮らし方をしたいのか選択したときに、選べる場所があるということは安心できます。
ところが実際には将来の高齢者人口の増加を考えると、在宅生活ができなくなったとき、経済的な心配をしないで入居できる施設が不足しています。施設を建設するには、用地代、建設費、そしてランニングコストもかかります。引き換え、現在の施設入所待機者にとっても、将来、親に何かあっても受け入れ先があると思えば、安心して今の生活ができる若者世代にとってもメリットになります。
子育て支援も青年期の問題も、誰もが迎える高齢期の問題も人の暮らしはつながっています。だからどこにどれだけ税金を使うのかということは生活に直結しているのです。
行政は子育て支援課、高齢者いきがい課、高齢者福祉課というように分かれているので、横串をさすことは越権行為となるため、なかなかトータルな発想になりません。だから税金の使い方は『行政にお任せ』ではなく市民が声を上げていくことが必要です。
税金の使い方と同じように、介護保険も保険料を納めている市民はもっと運用に参画していいのです。そこで介護保険を利用者サイドから検証する学習会を開きます。主催は地域協議会です。
地域協議会とは品川・生活者ネットワークと3つの運動グループ(生活クラブ生協、高齢者ミニデイついたち会、自立支援ワーカーズたんぽぽ)で、この会は地域の課題解決にも取り組んでいます。
介護保険学習会
日時 7月17日(土)14:00~16:00
場所 荏原第4地域センター 第2集会室(東急大井町線 荏原町駅前)
講師 香丸眞理子さん(アビリティクラブたすけあい前理事長)
参加費無料です。申し込みは品川ネットへ 当日参加も歓迎です