6月27日から小中大規模の3校(清水台・芳水・大井第一)の児童に専用子機が配布され、モデル実施が行なわれました。システム運用に関する様々な検証を行ないます。このモデル実施は7月15日に終了し、7月26日には地域活動課、産業振興課、教育委員会、PTA代表が集まり意見交換会を予定しています。(モデル実施の期間が短すぎるように思いますが)
今回のモデル実施中に不審者による連れ去り未遂が5件あったことが明らかになりました。これは評価されるケースといえますがその一方でうっかりブザーの紐が引かれることも多く、携帯電話の着信履歴にいくつもの「誤報」が残っていて戸惑った、という協力者の声が聞かれました。また固定電話では留守電に通報が入るので、帰宅してから問い合わせたという人もいたと聞きました。
子どもからの発報があると発信地の30mから50mの範囲の20人に通報されるシステムですから、携帯電話の場合、居住地から離れていても登録の関係で連絡が入ります。勤務先や移動先からかけつけることは困難で、携帯電話での登録には問題もあります。
初めて導入するシステムですからさまざまな課題を抱えているのは当然です。2学期以降、順次区立小学校全40校に導入する予定といいますが、性急に事を進めず当事者(児童、保護者、協力者)の声を十分反映させて本格実施すべきです。
現実に子どもを取り巻く問題への対応も必要です。
しかし、もっとゆとりを持って生活する事ができる社会を築き、思いやりのまちづくりを進めたいですね。
※品川区は近隣セキュリティシステムのアンケートを8月中旬まで行っています。区のホームページ(http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/index.shtml)でトピックスからアクセスできます。