市民が開く3R集会

容器包装リサイクル法改正に取り組もう

生活クラブ生活協同組合の組合員を中心に、品川区、大田区、目黒区、世田谷区の市民団体の主催で、容器包装リサイクル法改正に向けた市民集会『3R集会』が1月31日土曜日の午後行われました。品川区民会館きゅりあんの講習室には、容リ法改正に賛同し請願運動に取り組んでいるたくさんの人が集まりました。基調講演は武蔵工業大学大学院教授・環境総合研究所代表の青山貞一さんです。続いて2部は各地域の市民団体の方が取り組んでいる環境活動についての発表がありました。

 私は当日遅れて参加したために、残念ながら青山さんのお話が聞けませんでした。そこで、青山貞一さんが2004年1月26日読売新聞の『論点』に「ゴミ半減、カナダの州5年で実現」という記事をお書きになっているので、このお話を少し紹介します。(すでにご覧になっている方もいると思いますが…)

 カナダのノバスコシア州では5年間でごみが半減しました。その発端は最終処分場の立地をめぐり行政と住民との激しい対立からです。当時広い国土で埋め立てが盛んに行われていました。国際的な環境意識の高まりで安易な埋め立てに対し市民から批判があがりだし、その声を反映してノバスコシア州では環境法(州法)を制定しました。法律の中に削減目標を明確にしていることで実行性と実効性が担保されているといいます。特徴はすべての飲料容器やタイヤのデポジット製の導入、生ごみの堆肥化、市民・事業者などの自己責任・費用負担の原則が徹底、高度で高額な技術や設備を用いない、だれでも取り組めるローテクノロジーの活用です。

焼却によらないごみ減量の考え方が日本とカナダでは違うことを知りました。そしてこのことが『ごみゼロ社会をつくろう』という私たちに大きなヒントになると思いました。
青山さんは日本は『燃えるごみVS燃えないごみ』に対しカナダは『資源化可能物VS資源化困難物』であるといわれました。基本的な意識の違いから変えていく必要があります。今、大井清掃工場はプラント更新中で、高額な費用をかけ溶融炉もあわせて建設中です。清掃工場はできますが、「燃やさない」でごみを減量することをあくまでも追及していく姿勢をカナダに学びたいと思いました。

 さて、集会当日ですが、私は4つの自治体の請願・陳情の採択状況と議会の様子を参加者にお話しました。
「容リ法改正を求める意見書」は、世田谷区・目黒区ではすでに区議会から国に提出しています。品川区と大田区はまもなく始まる第1回定例会に請願・陳情が提出されます。
品川区議会では3月1、2日どちらかで審議される予定です。ぜひ傍聴してください。詳しい日程は品川ネットか議会事務局にお問い合わせください。

 さらに3月まで、国会へ提出する「法律改正を求める請願署名」を行っています。