自衛隊OBの部長が誕生?
品川区は2015年度4月の人事に自衛隊OBを部長級で登用することを公表しました。
予算特別委員会の款別審査に自民党幹事長の質問に答える形で人事課長が防災対策に自衛隊OBを招へいすることを明らかにしました。遡って、昼休みに人事課長が情報提供ですがと同様の話を伝えに控室に来ました。この情報は公表してもいいのですね?と人事課長に聴けば、や~~取扱注意でお願いします。
ハイハイいつもの出来レースのご報告だったのですね。…..
『災害派遣は、自衛隊法第83条の規定上、都道府県知事などからの要請により部隊などを派遣することを原則とする。これは、知事などが災害対策の一次的な責任を負っており、災害の状況を全般的に把握できる立場にあるため、知事などの要請を受けることが適当と考えられたことによる。』
東京都がやはり2015年度に自衛隊OBの職員を採用するらしいですが、それはありかなと思います。
さて品川区は重点課題として防災対策に取り組んでいます。そして、いざという時のために平時から、災害本部体制としてり消防、警察、自衛隊と連携をはかりながら会合も定期的に開催しています。なので自衛隊OBが品川区という自治体に部長級の職員としていなければならない理由がわかりません。また説明もされていません。
いざという時に、陸上自衛隊とのパイプができていることは心強いのかもしれませんが、防災対策という名のもとに何でもありの行政運営はいかがなものかと思います。
基礎的自治体が取り組む優先順位は、いざという時にたすけあう顔の見える関係をどうやって作っていくかというソフトの減災対策です。
議員の中には、「陸上自衛隊OBが品川区の職員として来てくれるなんてすごいですね」と評価する人もいますが、私はとても喜べません。(井上八重子)