品川初!学校参与

文教委員会報告

 文教委員会で校長、副校長の移動が報告され、今年は大原小学校と城南中学校、荏原第三中学校、荏原第四中学校、戸越台中学校の5名の校長先生が再任用で残ることが報告されました。退職校長先生が同じ学校で引き続き校長として3年間まで勤務できる再任用制度が3年前から始まっています。

品川区は新たに学校参与という制度も設けました。今までは退職校長先生の中から非常勤で学校経営指導員という方がいましたが、今年はこの指導員を2層構造に変えて、学校経営指導監を設けました。この指導監3名のうち2名を学校参与として教育委員会が任命しました。
指導監は区内の学校が対象ですが、学校参与は特定の学校の経営に入り、職員会議にも出席し学校経営に携わります。

参与の設置については『品川区立学校参与に関する一般基準』が2010年2月23日に教育委員会決定されています。任用基準は第4条で参与は当該校の学校経営において特に優れた実績を上げる等、学校教育に関する豊富な知識と経験を有するものの内から委員会が任命する。任用期間は年度を単位とする1年で、委員会が必要と認める時には再任を妨げないとしています。

再任用校長職を終えられ、今年退職された第二延山小学校の宮下和子先生と芳水小学校の八重樫憲一先生が初の学校参与として任命されました。
文教委員会では両先生は大変優れた学校教育者であり、特色ある学校校風を築き、地域との連携も非常に良好のため、引き続き同校の指導をしていただきたいので教育委員会が任命したと説明がありました。

学校参与の導入で新しく赴任された校長先生の学校での立場がどうなるのか。個人的には新校長先生の居心地は悪いだろうとお気の毒に思うのですが、そうならないような関係作りを是非行ってほしいと思います。

学校経営(経営という響きは私には違和感があります)は重要かもしれませんが、新しく赴任される校長先生によって、新たな面が引き出されることもあり、これが公立学校の醍醐味というものではないかと思っています。

学校参与は恒常的なものではなく、必要と認めた場合に教育長が教育委員会に任用を付議しますから、教育委員会には公平で明白な判断が求められます。(井上八重子)