行政の評価はその施策は「存続ありき」で、小手先の見直しに留まっています。国の省庁の予算取りと一緒で、減らすということは事業部内では許されない雰囲気があるのだろうと想像ができます。外部から他部署の施策について区民ニーズに合っていないなぁと思っている課長でも、人事異動でいざ自分の課の事業となると守りに入る。だから今回はこれを外部から評価をする!画期的で市民が政治にかかわる一歩として評価します。
A「充実」B「継続」C「見直し」D「廃止・休止」と出した委員会評価がそのまま区の決定にならないのですが、まとめに向けた議論はしっかりと区の事業に反映すべきと委員長も再三通告をしていました。お見事です。
1日目の事業の区の評価と委員会評価は次のようになりました。
①婚サポート事業C⇒C(D) ②図書館の運営C⇒B(A) ③高齢者生きがいづくり事業B⇒C(C) ④地域における健康づくり事業B⇒C(C)
2日目の評価は⑤児童センターの運営C⇒B(B) ⑥水辺の利活用の推進(目黒川・立会川・勝島運河の水質改善)C⇒C(C) ⑦マイバック運動推進事業C⇒C(D) ⑧区民に対する災害情報の発信B⇒B(B)となりました。
ちなみにカッコ内は私の評価です。
最後に評価委員だけで、意見交換を行いました。公募委員の方から、行政の言葉がわかりにくいこと、議員との情報量の違いにストレスを感じた。言いにくい意見も自分だけではなくみんなも思っているのだということが分かったよかった。区民が意見を言える場をいただいて良かった。私も一言、議員としては調査ができる立場なのだが、今回は公募委員の方と同じテーブルでということなのでこちらも別の意味でストレスとなったことは伝えました。議員は調査権を活かして議会の場で質す本来の役割を担っていく。この委員会を公募委員だけで構成するというのもあるし、税理士や専門家の外部評価の人で行うなど目的に応じた手法で今後発展していくことを望みます。
副委員長からは総評として、全体財政スキームが見えないところで事業評価をする危うさがある、評価のテーマをだれが決めるのか、資料の作り方も全体の中位置というのがわかるようにすることも重要といくつかの課題が指摘されました。
公募委員、休日開催、充実した傍聴者資料など継続的にこの経験を生かして、自治する市民を増やして、共生市民社会の実現に引き続き取り組んでいきます。(井上八重子)