みんなちがって、みんないっしょ
2月26日(木)文京シビックセンターで開催された、ソーシャル・ジャスティス基金主催の第34回アドボカシーカフェに吉田ゆみこさんと参加しました。
一度、お話を聴いてみたいと思っていた日本DPI会議の副議長の尾上浩二さん、そして小児科医の熊谷晋一郎さんが講師。お話が聴けるのを私は本当に楽しみにしていました。
尾上さんが生まれたのは1960年、私より3つ年下です。当時の障がい児を取り巻く環境に唖然とし、恐怖を感じました。尾上さんの生い立ちを紹介する新聞記事が資料で配布されましたが、脳性マヒでまがった膝は、手術や訓練で歩けるようになると聴かされ、一時期施設で暮らした時には、夜になるとベットに長方形の板を敷き、うつぶせの状態でさらしをぐるぐると巻きつけられ11時間半も縛られ続けた経験。今では考えられないようなことが起きていたことに本当に驚きます。
建設的対話を積み上げてかたちにしていく!
世の中、社会は多数派に合わせてまちがデザインされています。なので少数派にとっては使い勝手が悪いことになります。この“使い勝手の悪いこと”を障害者権利条約では障がいに基づく差別として禁止しています。障がいを個人の身体ではなく、社会の障壁として捉え、障壁を取り除くために『合理的配慮』を構築していく。これが今後の課題になります。
障害者差別解消法はこの合理的配慮を公には義務とし民間には努力義務としています。
オールorナッシングでなく建設的な対話で一つひとつ提案を積み上げていく作業がこれから障がいのある人もない人にも求められているのだという尾上さん言葉に共感しました。(井上八重子)