都心低空飛行問題シンポジウム第3弾をオンラインで開催

~オンライン集会(4/24) 録画映像が公開されました~ 

緊急事態宣言が発出されて、羽田問題解決プロジェクトが主催するシンポジウム「運用開始から1年 新ルートで何が起き、どこへ向かうのか」は、4月24日(土)きゅりあん小ホールの開催を中止して、同日・同時間にオンラインで220名が参加して開催されました。

10日前にきゅりあんから、20時までの開催に短縮してほしいという要請があり、シンポジウムの内容を変えての開催は無理と、きゅりあん小ホールでの開催は断念しました。今回は中止もやむなしとの判断もありましたが、新飛行ルート運用から1年を経過した『今』だからこそシンポジウム開催の意味があるということも考えました。そこで生活者ネットワークと付き合いのある世論社のスタジオからのオンライン開催が実現しました。

プログラムは羽田問題解決プロジェクト代表の大村究さんから昨年の3月新ルート運用に至る経過と最近までの運行状況や課題などを報告。
そしてお二人の講演と二つの市民活動の報告でした。

講師の航空評論家の杉江弘さんのお話は何度か伺っています。4月9日の衆議院会館で行われた国土交通省への公開ヒアリングでも固定化回避検討会が意味のない議論をしていることが杉江さんから示されましたが、今回のお話でさらに「固定化回避検討策が机上の空論」であることが、より一層理解できて、腑に落ちました。
もうひと方、毎日新聞(社会部記者)の大場弘行さんの「米軍ヘリが都心低空飛行を繰り返している」という事実は衝撃でした。

引き続いて市民活動の報告では、品川区民投票を成功させる会の活動を事務局長として私から報告させていただきました。残り1分との表示に焦ってしまいお恥ずかしい限りです。

 

~運用1年が経過して、リスクは明らかに~

運用から1年を経て、国際便はいまだ減便続き、インバウンド等を目的にした経済活性化の目論見は外れています。そしてリスクも具体的に見えてきています。航空安全情報自発報告制度(VOICES)に寄せられた情報でも、パイロットが南西風の強風にあおられて新ルートで“あわや”というフライトを報告しています。杉江さんも事例として3月16日、南西の強風にあおられて、ゴーアラウンド、旧来のルートでの着陸を余儀なくされたことにも触れています。

国が新ルートを見直さず、強行する理由は一体どこにあるのか?
住民はあきらめずに、連帯してこの問題に向き合っていきましょう。

 

このシンポジウムの録画アーカイブが羽田問題解決プロジェクトにより公開されました。

録画映像はこちらから

   (杉江さん1時間20分頃から3月16日のこと、品川の住民投票のことに触れています。)

 羽田問題解決プロジェクト・区民投票を成功させる会事務長
井上八重子

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