議会報告会

やっぱり関心の中心は原発

7月30日の議会報告は午前中に降っていた雨もやみましたからホッとしました。
改選後初めての議会報告でしたのでまずは会派結成のことを報告。そして原子力発電所の放射線漏れ事故に伴う福島の子どもたちの学校使用基準の20m㏜撤回を求める意見書を議会に提案したのでその顛末と第二回定例会での補正予算の内容を、自前でまとめた表を使って説明。
見やすいしわかりやすいという評価をいただいたので、これからも補正予算のときにはチャレンジしようと思います。

やっぱり福島原発の事故は身近な関心ごとで、いろいろと話題になりました。原発による発電について、次世代の命を守るためにも原発はなくしていくべきでしょうという意見、いや現実的にすぐに原発をなくすことはできないよという意見。福島の事故も地震で電気系統が壊れたのか、津波なのかの原因も実際のところはっきりしない。電気が足りないといっているのは電力会社の言い分、企業の自家発電は発電量に組み込まれていないから、電力は心配なく使っているという企業だってあるよ。などなど発言が飛び交いました。

国策として進められてしまった原子力に無関心だった一人一人が、この問題を考えることが大事です。
原発は国策だからというのではなく、原発推進、脱原発それぞれの意見があることを理解して、国民自らが考えて判断する国民投票を実現しようと、『みんなで決めよう「原発」国民投票』という市民グループも結成されています。

ちょっと話はとびますが、8月1日にリヒデルズ直子さんの講演を聞く機会がありました。講演の中で、共生市民社会を創っていくには、自分が思っている意見を発言すること、人の話を聞くことが大事で、自分の思いこみに気づくこともできるし、他者との関係を学ぶこともできるとリヒデルズさんはその重要性を指摘されました。オランダではこういった訓練をシステム化して4歳から取り組んでいるそうです。今日の講演は8月ごろ出版される予定の『祖国よ安心と幸せ国となれ』という著書の中に詳しく触れているということです。

議会報告会では市民社会を形成する訓練ができたかなと喜んでいます。次回にはまたたくさんの人とお話ができることを期待しています。(井上八重子)