品川区総合庁舎耐震改修工事の完了は2010年3月

  1991年に建てられた東京都庁舎は当時日本一の高さを誇る243メートルの第一庁舎(48階)のほか第二庁舎、議会棟の3棟からなり、建設費は1569億円をかけたバブルの塔です。「国際都市東京のシンボルになる」建築物はいまや外壁のひび割れや雨漏り対策に大変なことになっているとか。

新年度から10年の歳月をかけて780億円をかけた大規模改修が始まるといいます。たった18年しかたっていないのに何ということでしょいうか。≪比較するのもおこがましいですが、私の長野の実家は築90年以上たっています(^_^)v≫

  こちらの方がまだましと思いますが、1968年(昭和43年)に建てられた品川区庁舎は、防災センター(第二庁舎)を除き第一、議会等、第三庁舎の耐震工事が現在行われています。庁舎を建替えるのか耐震補強工事をするのかという検討を行った結果、日常の区民サービス業務を最優先し、その上で費用対効果を検証し、免震工法を採用して耐震補強することになりました。総工費は約36億で2年半かけて工事が行われます。

現在3階の広場部分(プラッツァー)から杭を打ち込む準備工事が進められています。3月3日の建設委員会で工事現場を視察しました。簡単にいうと穴を掘りそこに杭を入れて、杭を切断して、免震装置を71箇所入れるという作業が行われます。簡単すぎてよくわからないと思いますが、長丁場ですべてが地下で行われる工事ですので事故のないようにすすめられてほしいと思います。今もコンクリートを削る音が庁舎に響いています。
(井上八重子)

写真上 免震工事の概要
写真下 現場の様子